コンピュータ科学と同じくらい、社会学が重要

苦戦続くグーグルのソーシャルネットワーキング事業--新戦略の方向性は - CNET Japan
Googleがソーシャルメディアを成功させられない要因を分析しているこの記事。「コンピュータ科学と同じくらい、社会学が重要」という記述、これまでも言われていることでしょうがそうだよなあ、と思ってしまいました。

しかし、Googleの現役社員も元社員も、自社のエンジニアリング文化にあれほど忠実な企業が、ソーシャルネットワーキングというより広い世界に本当に適合するかどうか、疑問に思っている。月並みな考えかもしれないが、エンジニアは社会的スキルに定評があるわけではない。そしてソーシャルネットワーキング技術には、コンピュータ科学と同じくらい、社会学が関係している。

ウェブのコミュニティサービスはなかなか成功するものではないわけですが、その割に同じ人が連続してヒットサービスを出す傾向があると思います。(bloggertwitterのEvan Williamsや、日本だとひろゆきさんなど)
一方で、技術的にはそれほど難しい技術が使われているわけではなくて、誰でも数日あれば作れてしまうようなものも多いわけです。それほど技術は万人に開かれているのに、ヒットサービスが生まれる場所に偏りがあるのはなぜなのか、というのはある種の不思議だと思うのですが、そこのキーワードが「社会学」なのかな、と思いました。技術をマネジメントできる社会学的センスのある人、という両方の要素が重要なのかもしれません。