東北を巡った時に、せんだいメディアテークに立ち寄りました。
伊東豊雄さんが設計した建築です。
構造が面白いんです。
まず、フロアの床となる板があります。その板を、円筒形の柱が支えています。円筒形の柱は斜めのものもあり、中が空洞になっていて換気口になっていたり、エレベーターや階段が入っていたりします。
基本的な構造はそれだけです。構造としての壁がほとんどありません。
ガラスを全面に使った外装と、壁の少なさから、外から見た時の印象が非常に透明な印象を受けます。
僕は透明な建築が好きです。
建物はある程度以上大きくなると、必ず公共性が出てくると思います。それ自体が街の一部となるからです。
街の一部ですので、街と調和して、住んでいる人に居心地良く感じてもらう建築が良いと思います。
透明な建築は、外と中を空間的に区切りながら、外の人と中の人に関係性ができます。
建物の中で熱心に本を読んでいる人がいるなあ、とか、ちょっと中に入ってみよう、と思えるような建物は面白いですね。