昨日オフィスでフォトライフのとある新機能のインターフェースについてid:secondlifeとid:nmyとid:tikedaが相談をしていて、その様子を離れたところからなんとなく聞いていてこれは何かに似ているなと思って、そうだ、最近やっているオフィス内装の話にそっくりだと思った。ウェブデザインとインテリアは似ていると思う。「この部分の表示はどんな風にしましょうか」とか「マウスが動いた時だけ表示されるようなイメージで作ってみましょう」みたいな話と、「ここの床はどういう感じにしましょうか」とか「目線の高さだけが隠れるような半透明のフィルムを貼りましょう」みたいな話の雰囲気はそっくりだ。
新しいオフィスの内装を決めるにあたって、内装業者の方3社にプレゼンしていただき、さらに1社の方と詳細な打ち合わせを行ってプランを決めている。また、ある程度自分たちで用意すると決めたスペースについては、内装プランに合うような家具を最近買い揃えているのだけど、そういう時に専門性というのは引き出しの多さだなと感じる。例えばミーティングスペースに発想を喚起するような柔らかいイメージのスツールを置きたいというような抽象的なイメージを伝えても、専門家はイメージを汲み取って実際の家具やカタログを見せて紹介してくれる。「それだったらこういう感じはどうですか?」と言って頭の引き出しの中から提案をしてもらっているときに一番、その人の専門性を感じる。
両者で違うところがあるとすれば、インテリアが客の要請によって作られるのに対して、はてなのウェブサービスは自発的な動機によって作られる点だろうか。建築家とインテリアの専門家が、自分たちの思い描く理想を実現しようと日々制作に打ち込む、今のはてなのサービス作りはそういう状態に近いように思うが、しかしその先にはやはり大勢の利用者がいるわけで、ここにさらに「利用者の要請」がうまい形で加われば質の高いものづくりができるだろうと感じる。