人が鳥になった日

Google Mapsが日本をはじめ世界中の衛星写真を公開して以来Google Maps衛星写真で遊ぶのが流行し始めているようです。
http://maps.google.com/

Google Mapsの開始の前に、昨年くらいからKeyhole(現Google Earth)やNASAのWorld Windといったクライアントソフトで、世界中を衛星写真で眺めることが利用可能になり、この日記でも何回か紹介してきました。今回、ブラウザで無料で閲覧できて、簡単にリンクを貼ることのできるGoogle Mapsが登場してきたことで一気に火がつき始めた感があります。

日本では、先週の20日にInternet Watch米Google Mapsに地球全体の衛星画像データが追加されるや、21日にITMediaGoogle Mapsで東京上空いらっしゃいませで紹介されました。

はてなブックマークの注目エントリーだけ見ていても、その後続々とGoogle Mapsの話題が出ています。

世界を上空から眺めながら、自分の知っている有名な場所や、自分の行ったことのある場所を探して空からの眺めを確認し、一通り確認が終わると、次は何か面白い場所がないか旅に出てみる。

一連の出来事を見ていると、そういうことがついに技術的に可能になって、一般の人々に解放されたのだなあと感慨深く思います。ちょっと大げさに言えば、人が自由に飛べる翼を手に入れたんだと言える気がします。

初めて飛行機に乗ったとき、僕は窓からの景色に圧倒されて行き先の空港に降りるまでひと時も窓から離れることができませんでした。普段生活している街はとても小さくてこまごまとしていて、高いと思っていた峠道もとても平坦に見えました。人間は地球の表面のほんの限られた場所に、びっしりとへばりついて生きているんだなあと感じ、世界観が変わったのを覚えています。

できればもっと長く空を飛んでいたいと思うのですが、残念ながら空を飛ぶのはそんなに簡単ではありません。

そんな空を飛んだ感動が、朝ノートパソコンに向かいながらでも少しだけ感じられるようになったのですから、素晴しい事だと思います。