Friendly Shower

日本に帰ってきた。しなもんも無事に元気で移動できた。昨晩ははてなワールドオフ会があるというので新宿の会場に少し顔を出したりして、早速日本生活が始まっている。日本の生活が本格化する前に、もう一度だけシリコンバレーについて書いておきたい。
一つ目は梅田さんとのこと。梅田さんとはアメリカに居る間、本当にたくさんお話をさせて頂いた。お互い早起きで、朝パソコンに向かっている時に「今日会おうか?(会いませんか?)」というIMを交わして、近くのカフェに行って1,2時間話す、ということを何度も何度もさせて頂いた。1年半の間に4,50回はカフェミーティングをやったんじゃないかと思う。カフェは最初El Camino RealとSan Antonioの交差点のPeet's Coffeeが多くて、Castro通りの南にPeet'sができてからは専らそこに行くようになった。二人とも大体カプチーノを頼んで、なるべく窓際の席に座って話をした。昼間にお会いするときは会社の近くのハットリヤで定食を食べるか、近くのStarbucksに行った。とにかくそんな感じで平均しても週に1回はお会いして、はてなの経営のこと、インターネットのこと、シリコンバレーのこと、色々なことについて話をした。
もしこれからシリコンバレーに行かれる方が、僕が向こうでやった事について梅田さんから聞かれる機会があったとしたら、その内容がどんな内容だろうと正しいと思ってもらって結構です。梅田さん、たくさんの事を学ばせて頂いて本当に有難うございました。
2つ目は、自分のことを明るく迎えてくれた多くの人について。シリコンバレーの底抜けに明るい人たちの温かさに心から感謝したい。渡米した頃、初めての海外生活で不安なことばかりだった僕たちのことを、多くの人が迎えてくれた。日本人、アメリカ人に関係なく、みんな口々に "Welcome!" と言って笑顔で受け入れてくれた。僕はこのどこまでも明るい Welcome! という言葉が大好きになった。日本から渡ってくる人たちに、自分も同じように気持ちの良い Welcome! が言えるようにと心がけていたくらいだ。
僕がアメリカで英語サービスを作ってみたいんだ、と話すと、「そりゃなんて素晴らしい挑戦なんだ!応援するよ。Junyaなら絶対うまくやるよ!」とこちらが驚くくらいの勢いで励ましてくれる。まだ形すら存在しないものを、なぜそれほどまでに肯定できるのかと自分でも思うほどの言葉をたくさんの人に頂いた。その言葉に何度助けられたか分からない。
シリコンバレーには、こういう明るさがシャワーのように降り注いでいる。冷たい水を浴びると、どれだけ勢いのある人でも体が動かなくなってしまうだろう。温かいシャワーを浴び続けてようやく、新しい芽が育つ。そういうことが分かっているからなのか、あるいは半年以上晴れっぱなしの陽気な気候のせいなのか分からないけれど、とにかくみんなフレンドリーだ。
温かさは伝染すると思う。そういう連鎖がたくさんの挑戦を後押ししているのは間違いないと思う。これからは新しい環境で、与えてもらった言葉に恥じない結果を出したいと思うし、また別の人に自分もそのような後押しができればと思う。
ありがとう。