この春にはてなの本社を京都に移転するという発表を行った。今回の渡米は一週間で家の引越しを行い、日本に戻るために来ている。reikon、しなもんも共に週末には日本に戻る予定だ。京都オフィスの本格稼動は4月からだが、僕は3月には京都に入って新本社立ち上げの作業に関わる。京都オフィスは烏丸御池に構えることが決まっている。
アメリカに来た際、少なくとも3年くらいはここに居て、地元の人も雇って開発を行っていきたいと考えていた。だから、こちらでやりたかった事でまだ達成できていない事はたくさんある。実際にアメリカに来てみて、新しい国での事業と、日本の事業を同時に執り行うことの難しさを実感する中で、今後の方針について随分考えた。自分の事だけではなく、社員の生活や、実現可能性などいろいろな問題について考えたが、最終的には日本に戻り、京都へ行くという判断をした。
アメリカでやろうとしていたことが、日本からはできないという事は無いと思っている。世界に通用するインターネットサービスを作ろう、という目標も、必ずしもアメリカに居なければできないという事は無いはずだ。むしろ、作り手の勢いのようなものの方が大事だと感じている。新しい拠点で、そうした勢いを作っていけたらと思う。