1年ぶりの取材

昨日は東京に戻ってきて1年ぶりに本格的な取材を受けました。ITMediaの岡田さんに昨年からの1年間のはてなのこと、今回の新サービスについてなどの話を聞いて頂いたのですが、久しぶりの取材でなかなか上手に話せなくなっている自分を感じました。以前には、毎週5件以上取材が入るような時期もあったのですが、その頃というのはだんだん取材にも慣れてきてこちらも「インタビューモード」みたいなものにスイッチが入ってどんどんしゃべる、みたいな事ができていたように思うのですが、それに比べるとなんだか調子が出ない、でもしゃべりたいことはたくさんある、たくさんありすぎて何から話したらよいのやら、という様子だったように思います。
そうは言っても、別にインタビューに答えるのが上手になる事が本来の仕事ではないので、答えるのが上手になるよりは、話すことがありすぎる状態を目指して行こうと思っています。
今回の記事も近く公開されるでしょうし、その際にはまた音声も公開できると思いますのでお楽しみに。

悲しみを湛えて

あちこち移動しながら生活しているため、今年はなかなかツール・ド・フランスがきちんと見れません。そういうときにインターネットは強い見方です。ジロ・デ・イタリアもイタリアのウェブサイトではダイジェスト映像が配信されていましたし、ツールもCyclingTimeで追いかけています。
http://dx.cyclingtime.com/tv/tdf2007/stage15.php
ということで今年のツールですが、昨日のヴィノクロフのゴールシーンはなかなか感動的でした。強い意志と、それを実行できる力を備えた者が、勝利を達成したその瞬間に、なぜか悲しさを湛えた表情を見せる。
なぜか自転車選手を見ていると、その悲しさを感じる瞬間があり、僕はその瞬間に一番感動を覚えます。長時間の戦いの中で体力の限界を出し切るからそうなるのか、あるいは人間の力ではどうしようもならないような山に挑むからそうなるのか、それは良く分かりません。しかし、その悲しみの中にこそ、真の喜びがあるような気がしています。もはやそれは、敵を打ち負かすといったレベルの勝利ではない何かを手にした喜びのように僕には見えます。
そういうことをいつも思い出させてくれるツールが、今年も成功して無事に終わるよう応援しています。