読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

エンジニアにとって生産性の高い環境を追い求めているだけでは事業は成長しない

最近ちょっと会社の中の歯車がかみ合い始めて、ごろごろごろと大きな回転が始まった感覚があります。

会社をやり始めて10年目。ようやくかよ、という突っ込みは真摯に受け入れるとして、何を変えたのが大きかったかというと社内のコミュニケーションのやり方です。特に、組織の中で直接つながりのある人どうし=上司と部下の間のコミュニケーション。なんか書いていると馬鹿らしくなってくるくらい基本的な事で恥ずかしいですが、直接の部下に対してやるべきことをちゃんと伝えたり、部下から上司に対して行う、いわゆる「ほうれんそう」などです。

思えば、はてなの仕事の進め方というのは、エンジニアにとって最も生産性が高い環境を追求する、ということに最適化してきたように思います。会議はなるべく減らして、必要な事ははてなグループIRCに書いて伝える。プログラムを書いていると2時間くらい集中して作業をしたくなるので、その間なるべく作業を中断されないように周りも声をかけないようにしたり、電話がならないようにしたりしてきました。

エンジニアが2時間単位くらいでプログラムを書くので邪魔をすると生産性が下がるのは全く持ってその通りなのですが、それだけでは事業は成長しないです。特に個人プレーではなく、チームで成果を出したい場合。そもそも2時間集中する職種ではない人が、エンジニアに合わせて口頭で話すべき内容をオンラインでやりとりする意味はないですし、たとえエンジニアでも、自分が何をすべきか、今作っているものは何のために作っているのか、何がどうなると成功なのか、ということをしっかり分かった上で作らないと、バラバラの物ができあがりますし、モチベーションも沸きません。せっかく生産性高く、大量のプログラムコードを書いても使われないのでは意味がありません。

そういうことが分かって、自分自身結構意識してコミュニケーションを取るようにして、リーダー職のメンバーにも意識してもらうようにしたあたりから、巨大な車輪がごろごろと回転し始めた感じがします。

僕は最初自分で没頭するようにプログラムを書いて、いろんなサービスを作ってきた経験があったので、やっぱりエンジニアにはそういう環境を作ってあげたいという気持ちがあります。またはてなのようなネットコミュニティを開発する企業に集まるメンバーは、実は「ネットでないとなかなかコミュニケーションがやりにくい」という種族だったりするわけですが(笑)、そういう壁を乗り越えて、必要なコミュニケーションをしっかり取りながら、チームで良い物を作っていく。ビジネスを大きくしていく。そういう加速ができれば良いなと思っています。