今年のはてなサマーインターンが終了しました。インターン生が開発した6つの新機能もリリースされ、好評を頂いています。最後に残った6つ目の新機能「はてなブックマークのTwitter連携をさらに強化!」もいよいよ来週出ることになりました。
インターン参加者の体験レポートもなかなか熱いです。
- 今年もはてなインターンが精神と時の部屋状態だった件 - SELECT * FROM life;
- はてなインターン2010に参加してきました - ✘╹◡╹✘
- たべのログ
- 夢にまで見たはてなサマーインターンに参加してきた。 - ただのらくがき帳。
- はてなインターンに行ってきた - 備忘録
今回は今年のエンジニアインターンの中で参加者に向けて僕が話した内容を紹介したいと思います。
技術は人のためにある
エンジニアに向けて僕が強調したのは「技術は人のためにある」ということです。
インターンで技術力の点数をつけたり順位をつけたりしていると、エンジニアは技術の差がはっきり出ることや、達成度合いを測りやすいということもあり、技術の競い合いのようになってきます。技術力というのは基礎体力として絶対に必要なので、技術の向上を目指すことは必ず必要なことです。しかし、だからこそ最後に僕が強調したかったのは、「技術は技術のためにあるのではなく、人のためにある、そのことを忘れないでほしい」ということです。
インターンでは課題を作って、品質のチェックをして、最後に僕自身も“出す”“出さない”という判断に加わります。その判断基準は「ユーザーさんにとってちゃんと価値のあるものになっているかどうか」であって、中のプログラムのコードの高度さではありません。
もちろん、ユーザーさんが満足するスピードが出せるかどうか、たくさんのアクセスがあっても耐えられる設計になっているか、今後の拡張に強い設計になっているかという技術的な品質の確認があります。技術責任者がそうした確認をした上で、僕が最後に重視して見るのは「使っていただくユーザーさんにとって価値のあるものになっているかどうか」という点です。
今回のインターンで参加者の皆さんに対して素晴らしいなと思ったのは、技術的な課題を超えて、使っている人にとって有益な機能にしようというユーザー視点での工夫が随所に見られたことです。
エンジニアの目的は、ユーザーに価値を届けること
そもそもインターンの選考時点で「はてなのインターンはとても技術力のある人しか入れない」というイメージを持たれている方が多いようですが、必ずしも現時点での技術力だけでは判断していません。というのも結局、エンジニアというのはプログラミングコンテストに勝つことが目的ではなくて、ユーザーさんにたくさんの価値を届けることが最終的な目的だからです。また、プログラミング経験が浅くても、これからぐんぐん力を伸ばすような人がいる事が経験上分かっています。
選考にあたっては、技術的な評価基準で現在のスキルや知識の評価を行うと同時に、もしも一緒に仕事をできるようになったとして、将来ユーザーさんに一番価値を届けられそうな人はどの人か、という視点を少し入れています。
これはもちろん曖昧で難しいことなので、なかなか数値的な指標だけでは見極められないのですが、それでも、面白いサービスを思いつくようなアイデア・企画力に優れた人、これから頑張れば技術力を大きく伸ばしそうな人、技術も分かりながらビジネスセンスもありそうな人など、そういう可能性を感じる人には来てもらいたいと思っています。そういう多様性を持たせることを大切にしています。
「プログラムに自信があるのでさらにスキルアップを目指したい」という方はもちろん、「現時点でのプログラミングスキルにはまだ自信がないけど、たくさんの人に使われるサービスやインフラを作ってみたい、はてなでのサービス開発に興味がある」という人も、ぜひ挑戦してもらいたい。キラッと光るものがあれば是非見つけて来てもらいたいと思っています。
新卒採用でも同じような選考基準を入れています。「インターンに行きそびれたけれど来年から働きたい」という人も、いつでも応募してください。歓迎します。