LASIK手術を受けてきました

これまでのあらまし

1月上旬に決意をしたLASIK。その後3週間のコンタクト外し期間を経て術前検査に挑んだものの、診察に少し不安を抱え別の病院に行こうと決意。
翌週別の眼科で診察をして、手術を決意した近藤でした。

ついに手術を受けました

ということで、昨日ついにLASIKの手術を受けてきました。本当は予約が一杯で3月にしか予約が入れられなかったのですが、ちょうどキャンセルが出たということでこんなに早くに手術を受けられました。

今は眼鏡もかけず、コンタクトレンズもつけずにこのブログを書いています。最高の気分です。

手術直後ということで、若干まだ視界がかすんだような感じが残っていますが、それでも昨日よりは大分クリアになってきていて、ベランダから外を見ると何かもう新しい世界が始まったような気分です。

手術自体は事前に説明を受けていたように20分くらいで終わりました。夕方から会社を早退して眼科に行き、手術用の服に着替えて待合室で30分くらい待ってそのまま手術室へ。まず麻酔の目薬を差して眼の洗浄。洗浄液を眼にかけながら看護婦さんが「手で」ごしごしと眼を洗ってくれます。(この辺から普段決して感じない感覚を感じて手術の世界へ突入していきます)

手術台に仰向けになって横たわり、まずは右目から。まぶたを固定する金具のようなもので眼を大きく開けたままにします。普段から眼は大きい方なのでこれはあまりつらくありませんでした。そこからいよいよフラップ生成へ。

丸いリング状の金具のようなもので眼球を圧迫して、マイクロケラトームで角膜の表面からフラップを削り取ります。圧迫中は目の前が暗くなり、ケラトームはジーッという音を立てて数秒でフラップができてしまいます。フラップをぺラッとめくり上げると、目の前がぼやーっとして何が見えているのか良く分からない状態でしたが、それでもちゃんと光が見えるので、「ああ、今は削られてぱっくり口が開いている眼で外を見ているんだなあ」などと考えていました。

それからいよいよレーザーを当てて角膜を削る作業。点滅する赤い光を見続けながら、レーザーを何回かに分けて当てていきます。多分全部で30秒くらい当てたんじゃないかと思いますが、「ジジジジ」という音と共に角膜が削られていきます。レーザーの光をまぶしく感じるのかと思いきや、別段まぶしいわけでもありませんでした。

視線をずらしてしまうと、よからぬところにレーザーがあたって良くないらしいので、頑張って指示された点滅光を見続けようとしますが、そもそも眼の焦点は全く定まっていないし、レーザーを当てている間に光もぼやけるしで本当に眼が動いていないか心配になりますが、先生が「やりやすい」とか言ってくれていたのでまずまず大丈夫だったようです。

この辺になってくると、もう普段では感じない良く分からない感覚の世界なので、光を見ながら空で飛んでいる気分になろうと決めて全てを受け入れていました。目薬で眼の麻酔をしているとは言っても、眼を圧迫されたり、大きく開かれたりすればその感覚はちゃんと感じるわけで、思ったよりは結構痛かったです。

無事に角膜を削るとフラップをもう一度眼に被せて、細い道具でフラップをなぞってしわができないように眼の表面に貼り付けてもらい、これで片目が終了です。そのあと左眼も同じ事をやって両目完了。これで20分くらいでした。

手術前にうさぎのぬいぐるみを渡されたので「これはなんですか」と聞いたら「お守りです」と言われてなんだか良く分からないまま手に持っていたのですが、手術が終わるとうさぎちゃんをぐっと握っていることを看護婦さんに指摘されてちょっと恥ずかしかったです。

手術の模様を録音して、病院からも許可をもらったので、LASIK手術の音声を公開しておきます。
http://hatenastaff.g.hatena.ne.jp/files/hatenastaff/04c4d0d6e2c46b4e.mp3
手術のpodcastというのはまだ珍しいんじゃないでしょうか。

手術のあと

手術のあとすぐは、視界が白濁していてよく見えないのと、眼がひりひりしたり、奥の方が圧迫された影響か結構痛かったりで、外を出歩けるような感じではなかったので病院の中で少し休みました。椅子で休んでいるとそのまま寝てしまい、1時間半くらい寝てしまいました。

帰りは電車とタクシーで家に帰りましたが、その頃には大分眼も開けるようになって、何もつけずに街を歩いている自分が少し不思議な気持ちでした。

夜になると点光源がにじんで見えるという「グレア・ハロ」ははっきりと感じることができて、信号などは中心の光の周りに、3,4倍くらいの直径のぼんやりとした光が月の傘のように重なって見えます。僕は自転車で通勤をしますし、夜に道路を走ることも多いのですが、この見え方とはこれから一生付き合っていかなくてはいけないんだなあ、と思いながら家に帰りました。

病院と費用

病院と費用を教えて欲しい、とコメントで言われたので紹介しておきます。
今回手術をしてもらったのは上野にある吉野眼科クリニックです。
http://www.tokyo-lasik-center.com/
費用はTissue-saving LASIKで55万円でした。

吉野先生は人間味のあるいい感じの先生で、個人的には「一生自分の眼を診てもらいたいなあ」と思える人物だと感じています。

特に紹介制度とかはないので何も得はしないですが、もしこれを読んで吉野眼科に行かれる方がいらっしゃれば、近藤が書いていたから、とでも言ってみてください。

あと、最初に行った病院は何もかも良くない、みたいな印象を持たれたかもしれませんが、吉野眼科では教えてもらえなかった説明をしてくれていた部分もあり(例えば手術後の視力がどれくらいまで回復するかの統計的な実績など)、結論から言えば2つの病院に行って複数の先生に説明を聞いたのが、決心するのには良かったんじゃないかな、という感じです。

レーシックを受けて10日が経ちましたに続く