仕事をやっていると、いろいろな能力が自分に足りないことに気付く時があります。
たとえば、この人は自分よりもずっとビジネス的な考え方がうまいな、とか、自分よりもずっと新しい情報をたくさん知っているな、とか。というよりも、それぞれの職種の専門家が会社に集まってくると、自分の方が得意だ、と思う事など実はほとんどなくなります。
自分が苦手だなと感じると、まずは自分の力の無さに落ち込み、次に自分で弱みを克服しなくてはと考え、あれこれと新しい努力を始めます。
どんなことでも半年くらい努力をすると、それなりに少しはできるようになるもので、自分は苦手を克服して、これもできるようになったぞ、という達成感を味わえます。自分は経営のプロではないので、経営者として、そうやって足りない力をとにかく身につけていかないといけない、と考えてこれまでやってきました。
そうやって苦手な部分を克服してできないことをできるようになるのも良いけど、自分が得意な部分をどんどん伸ばさないとな、と思わせてもらうような出来事が最近立て続けにありました。
自分が取り組んできたことについて、「最近こんな事に取り組んでる」という話をしていたところ、「そこは近藤さんの強みじゃないかもね」という指摘をしてくれた人がいました。
最初はむっとして、自分の努力を分かってもらえない、という気持ちになったのですが、時間が経つとだんだんその通りかも知れないという気持ちが増してきています。
ほかの自分をよく知ってくれている人からも、「こういう部分が近藤さんの良い部分なんじゃないの」と指摘をしてもらいました。
こんな事をわざわざ言ってくれる人は本当に素晴らしい友人です。
新卒で会社に入ってきたメンバーが、サッカー部で走ることだけは負けなかったのでひたすら走り続けてレギュラーの座を奪い返した、という話を紹介していました。人に負けない部分を持つことの大事さを語っていました。
ちょっと考え方を見直して、自分が得意じゃないものを克服することに時間を使うよりも、好きで思わずやり続けてしまうような、自分の強みを伸ばす時間の割合を増やしていこうと、優しい友人たちのアドバイスを通じて最近感じています。