この夏公開された映画『トイ・ストーリー3』を見てきました。思った以上に良く、ホロッと泣いてしまいました。話としては乱暴に言うと、子供が大きくなるとオモチャが捨てられて悲しいなあという、そういう話なのですが、ちょうど最近子どもができてオモチャについての出来事があったので余計に良かった気がします。
息子がオモチャで遊ぶ年頃になってきたので、実家の母親に何かオモチャは無いかと尋ねたところ、僕が小さい頃遊んでいたオモチャがちゃんと保管されていてごっそり出てきたんです。トミカやプラレールやバーバパパの絵本など、息子に与えると喜んで遊んでくれて、僕が小さい頃何度も何度も遊んだ車でもう一度一緒に遊んだり、読んだ本を読み聞かせたりしています。なんだか昔を思い出して懐かしいなあとと感じていて、そういうことがあったので思わず感動しました。オススメです。
トイ・ストーリーもそうですが、ピクサー・アニメーション・スタジオの映画は好きで最近はほとんど観ています。最初は「CGの映画なんて」と思っていたのですが好きになりました。特にジョン・ラセター監督の映画は人間くささや温かさがあって好きです。『カーズ』とかも親子で大好きです。
ピクサーは会社としても“技術ベンチャーな感じ”が好きです。CGを使って長編映画をつくるなんて想像もつかなかった時代に、CGに惚れ込んだエンジニア集団が集まって、ニューヨークのロングアイランドで富豪のもとで技術を磨いたり、ジョージ・ルーカスのもとでCG作ったり、スティーブ・ジョブズに買われてピクサーになったりと、波乱万丈の変遷を経て今のピクサーになったわけです。CGで長編映画を作る未来がきっと来るに違いないと確信して技術を磨いていたところにジョン・ラセターのような作家性のある監督と、スティーブ・ジョブズのようなクリエイティブな経営者がくっついて、世界中を感動させる作品を創っています。高い技術力を持つエンジニア集団が世界中に感動を与えるというところに、少し仕事も重ね合わせて憧れてしまいます。
ピクサーの歴史は何冊か本が出ているので、こうした変遷に興味のある方はピクサーの本もおススメです。
- 作者: デイヴィッド A.プライス,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/03/20
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