妙心寺で禅問答

f:id:jkondo:20100626182502j:image:w300:right
先週末になりますが超交流会に行ってきました。先週に続いて京大です。今回も講演させていただいたので、またその内容を紹介したいと思いますが、とりあえず今回はその前日の話です。
登壇者とその知り合い(?)の懇親会が前日、妙心寺でありました。当日は登壇者どうしで交流する時間もそれほど取れないだろうという事で、京都らしい企画を株式会社のぞみの藤田社長が企画してくださいました。
妙心寺退蔵院を借り切って副住職さんに解説をして頂きながら、30人ほどで石庭を見たり、座禅について教えて頂いたり、精進料理をいただいたりしました。一番おもしろかったのは禅問答の話で、「瓢鮎図」(ひょうねんず)という水墨画を副住職さんに説明していただきました。口の小さい瓢箪を使ってナマズを取りなさいと宿題を出されたのですが、要はその答えに意味は無いと。難題の答えを考える過程が重要で、答えのない問に対していろいろ考えていくなかで、その先にあるものの様子、真理や悟りが見えてくるというのが禅問答なのだ、という話でした。悟りとは“丸い月のような真理”なんだそうです。退蔵院は宮本武蔵が修業をした場所でもあるそうです。
実は京都にずっと住んでいるのに妙心寺に行ったのは初めて。近くにいるのに(むしろ近くにいるから?)こういう京都ならではの寺院に行ったり古い文化について勉強する機会がこれまであまりなく、いろいろ教えて頂いて新鮮でした。企画していただいた藤田さんに感謝です!