普段東京にいるid:stanakaたちインフラ部が京都に出張でやってきたので、今後のサービスの開発計画なんかをシェアするために最近の動きをまとめて話した。いざ話し始めると自分でもびっくりするくらい長い話になって、ちゃんと話し終えるのにえらく時間がかかってしまった。先日結婚式でスピーチをするときは、5分くらいのスピーチを頼まれてどうやって5分間話すかと考えたりしたものだが、こうやって毎日毎日毎日真剣に取り組んでいる事であれば、どれだけでも話すことができるのだなと思う。
たまに人がやってきて、今やっている事をまとめて話すという経験は、結構自分のためにもなる。自分の中では毎日考えている事が蓄積しているが、言語化されていない部分がある。それがこういう機会がたまにあるとそれを相手にわかりやすく伝えようとして言語化されるし、一度言葉になると頭の中にそれが言葉として刻まれるので他の人にも説明しやすくなるし、だから社内で共有しやすくなる。
東京オフィスから久しぶりにやってきた人と話をする、というのでもいいし、取材なんかも適度な頻度で、それなりにちゃんとした取材をしてくれる場合は自分の整理になって良い場合がある。内部事情を知らない外部の人、という立場から色々質問してもらいつつ、外部の人に分かるように言葉を作る作業は自分自身の頭の中の棚卸作業とも言えるように思う。取材の音声をなるべく残そう残そうと僕が思うのはそういうことなのかもしれない。次はどんなサービスと作ろうか、今のサービスはどういう方向に開発を進めていこうか、という事を四六時中考えている。その結果は開発するという実行によって一つアウトプットとして出ているが、その裏側では何倍、何十倍といろいろな可能性について考えている。そういうものがある程度溜まってくると誰かと話したくなるものだ。
いつもだらだらとおしゃべりをしていてもまとまった考えなどできないので群れる必要は無いし、職場で学生サークルのような軽いノリの話しばかりが繰り返されるのは勘弁して欲しいのだが、集中して考え、考えを語り合い、という事を反復運動のように繰り返す事ができるような職場にしたい。