最初は半分くらいが反対されている方が面白い

最近いくつか建築系のテレビ番組を見ました。

それで、3つとも見ていて面白かったのが、有名な作品はいずれも最初は周囲の反対にあっているんだなあということです。
丹下健三香川県庁舎には、それまでの県庁舎とは全然違って広い庭とか1階は市民が憩えるスペースとかがあって、そんなものいらん、という話があったみたいです。ロンドンのきゅうりビルはあの奇抜な形とでかさで「ロンドンの街並みには合わない」という声があったみたいですし、エッフェル塔についても「パリの街にそぐわない」みたいな声がかなりあったみたいです。エッフェル塔については、エッフェル自身が芸術学院みたいなところを出ていない技術畑の人だったこととか、パリの芸術家が結構反対したりで相当反対勢力が強かったみたいで、最初はそのうち取り壊す予定だったのが、エッフェルが一番上で科学実験をして実験に必要だとか言ったり、市民がたくさん上に上って人気が出たりで結局今まで残っているという事のようです。

設計したのは誰なのか、どういう理由で反対されているのかという背景はいろいろあるでしょうけど、その建築自体について特集が組まれるくらいの作品は、最初半分くらいの人が反対して良いとか悪いとか言われながら育ってきたものが多いんだなあと感じました。建築に限らず、何か新しいものづくりを始める時に参考になりそうです。