縦位置写真

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のリニューアルですが、昨日は注目日記の抽出方法を変更し、ランダムに人気のある日記が5つ表示されるようになりました。

今回のリニューアルで、いくつか機能が加わったのですが、その中の「新着写真」と「注目の日記」は個人的にも目が行くようになってきました。毎回訪れるたびに面白そうな内容が変化して表示されるので、ついついクリックしてしまいます。

さてこの新着写真ですが、レイアウト上1行に収まるように、ということで9つの画像を表示しています。これは、横長の写真が含まれていても、標準的な環境で1行に収まるように計算して考えたのですが、予想した以上に縦長の写真が多いことに驚いています。

いわゆる「カメラ」は、普通に構えて写真を撮るとほとんどが横位置写真になります。これまで写真といえば、観光地に行って記念写真をパチリ、という時くらいしか普通の人は撮らないもので、そういう時は決まって横位置写真が多く、写真といえばほとんどが横長でした。

なので、「縦位置写真が多い」ということは、その人がそれなりに構図・フレーミングを考えて撮影していることの証拠でもあり、アルバムをぱっと眺めてみてどれくらい縦位置写真が含まれているのかを見ると、写真に対する取り組み方が分かる、みたいな感覚を持っていました。

ところがいざトップページに新着写真を並べてみると、かなり縦の写真が多いのです(先ほどから何度かリロードしてみても、半分以上は縦の写真)。で、それは何故なのかと考えるに、これは携帯電話や小型カメラの普及によるものだと気づきました。

かつての少し大きいカメラを縦に構えるには、少し発想の転換が必要でしたが、いまやカメラは液晶で画像を確認するもので、手のひらに収まるコンパクトサイズ。縦や横も関係ない、しかも携帯は正方形や縦長写真が標準だったりするのです。そして縦長の写真が増える。

こういうことを考えると、「写真は標準的に横長のもの」という常識(こんなものは無かった、という考えもあるかと思いますが、例えば巷で売っているアルバムなどを見ても、横長を前提としているものが大変多いことに気づきます)は、道具によってもたらされたものであり、決して構図の良し悪しによってもたらされたものではないのかもしれない、などと考えてしまいます。