10年後の読者

先週22日は日本印刷技術協会 (JAGAT)で開かれたシンポジウム、10年後の「読者」像に出席しました。
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=8180

午後のパネリストのメンバーは、id:solarこと仲俣さん、id:hazumaこと東浩紀さん、Hotwired Japan編集長の江坂さん、まぐまぐ創始者の深水さんにヌーディ取締役の松岡さんというメンバーでした。

10年後の「読者」というテーマだったわけですが、はてなと「読者」の関わりを考えてもいまいちピンと来ない所があって、でも印刷物に接する機会が減っていて、その機会の一部はインターネットに移行していて、そしてインターネットが好きな人たちがたくさんはてなを利用しているという流れの中で、はてながあるんだと少し普段の感覚と違う観点ではてなを考えてみました。

その結果、「生活と情報」という視点に思い当たり、つまり、人が生活の中で様々な情報を必要とし、様々な媒体を通じて、あるいは直接的に情報に接していると考えて、そんな視点で講演をさせて頂きました。

生活の中で必要な情報は色々な種類があって、

受動的閲覧
テレビのバラエティなど
能動的閲覧
書籍など
参加型閲覧
雑誌の読者投稿、参加型テレビなど
情報発信
演説、発表
コミュニケーション
会話、電話、メール、ブログ
個人的記録
日記、手帳

といった種類があり、それぞれが必要だし、バランスが取れていないといけないけれど、情報発信やコミュニケーション、個人的記録を印刷やテレビはカバーできなくて、そこをブログがカバーしたので、現在の普及があるのではないかと考えました。

インターネットのこの10年間の変遷を考えると、10年後の事など誰にも分からない、というのが僕個人の感覚であり、それは皆さん共通していたようですが、様々な技術を組み合わせてこうした情報との接し方をバランスよく行っていくのではないかと考えています。

その他の参加者の方からはまた違った視点の意見がたくさん出て、有意義なシンポジウムでした。