超高層アパートと線路を走るエレベータ

僕は超高層アパートに住んでいます。マンションじゃありません。そんなきれいな建物ではありません。どっちかっていうと公団っぽい感じの無茶苦茶でかいアパートです。あんまり上まで行った事が無いので忘れましたが、多分30階建てくらいだったと思います。その3階に住んでいます。

それで今朝もいつもと同じようにその家を出発しようとしたのですが、1回のロビーまで行って忘れ物をしたことに気付いて再びエレベータで戻りました。ところが、そのエレベータがなぜか3階で止まらず、上階にどんどん上がっていってしまったのです。仕方が無いのでそのまま戻ってくるまで乗っていようと思い窓から外を眺めていたのですが、15階くらいを過ぎるとなかなかの景色です。かなりの高度感があって、「みんなよくこんなところに住んでいるよなあ」などと思いながらも景色に見とれていました。昨日の大雨はすっかり上がって、雨上がりの済んだ景色が見えました。エレベータがぐんぐん上がって最上階に達すると、驚くべきことが始まりました。なんと、エレベータが横に進み始めたのです。普段こんな上まで上がってきたことが無かったので知らなかったのですが、単純に上下に昇降しているだけじゃなかったんですね。そう言えば、エレベーターおじさん(エレベーターガールのおじさん版みたいな人がいるのです。他にどう表現すればいいのでしょう?)もどこか電車の車掌さんみたいです。「そうかあ、これは路線エレベータなんだな」などとわけの分からない納得をしている間にエレベータは進み町の中の高架の上を進んでいきます。

昨日の大雨で、低地の部分の家は2階の屋根くらいまで浸水していて大変そうでした。そのうちこのエレベータにも浸水するんじゃないかと思っていましたがなんなく水をすり抜け、今度は本当に電車の線路に入ってしまいました。すると、正面から本物の電車が来るではありませんか。「ぎゃー、どうなるんだー!」と思っている僕を尻目に車掌さんは手馴れた様子で電車をうまくよけてすれ違ってしまいました。線路はやがて地下にもぐり、地下鉄路線になりますが、あるところでふとエレベーターが上昇をはじめました。ふっと気付くと、見慣れた自分のアパートの1階でした。ようやくそこで我に返った僕は、忘れ物を取って急いで会社に向かったのでした。以上、今朝の夢でした。