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引越しの日

家の引越しも終わりいよいよ日本に戻る日がやってきた。2006年8月にこちらに引越して来たので、ちょうど1年半こちらに居たことになる。
当初に掲げていた目標の多くはまだ達成できておらず、これからは日本から挑戦していくことになるが、この1年半の間にいろいろな経験をすることができた。特に最初の1年は全てのことが新鮮で、仕事の上でも生活の上でも多くの刺激を受けた。
それらにどのような価値があったのかは、まだ何年も後にならないと分からないだろう。しかし今の時点で個人的に一つ重要だったと思うことは、今の仕事についてより深い認識ができたことだと思う。
僕たちがやっている仕事は、インターネットのサービスを作り、世の中に出していく仕事だ。そこを核として、会社の経営を行っている。しかし、例えばサービスを作る人間の職業のあり方は、多様で曖昧だ。例えば建築家なら一つの職業として認められているし、大学に学科もある。名前があるから「建築家」を目指す人もたくさん居るし、職業としてのモデルになる先輩も多く居る。しかし、ネットのサービスを作るプロフェッショナルとは何なのか。ちょっとセンスのあるエンジニアがやる仕事なのか。ビジネスマンがビジネスモデルを実現するためにやる仕事なのか。アーティストが表現のためにやる仕事なのか。
そうしたことさえ曖昧な専門分野が、しかし確かに存在し、重要度を増している。シリコンバレーでは多くの起業家が自らのアイデアを実現しようと会社を立ち上げ、資金や人材を集めて形にしていく。多産多死のモデルの中から、100に1つでも当たりが出れば良いとでも言わんばかりの勢いでとにかく行動をする。それでも本当にその中に大成功の芽が含まれているから、多くの人が彼らの挑戦を支えているし、あわよくば自分も成功に乗ろうとしている。そういうことが世界で一番速い速度で回っているのがシリコンバレーだし、今までのところこのモデルが非常にうまく機能している。
日本に戻って今の事業の拡大を狙うということは、はてななりの、そして日本なりの成功モデルを探す事だと思う。この経験を無駄にしないためにも、その挑戦をこれから全力でやっていきたい。