狭い家で庭を得る

小鳥がちゅんちゅん、鯉が泳いで、風で木がそよそよ。そんな庭が自分の家にあったら素敵だ。自分の書斎でそんな庭を見ながら仕事でもできたらどんなに素敵だろうか。そんな風に思うことは多い。
でも決して、仮想の生き物(よく待合室にあるような)をモニターで飼いたいとは思わない。思うに庭というのは、本物の生き物や風や水のちょっとした変化から、世界を感じる窓のような役割を果たすものだと思う。相手が予測不可能でなければいけない。そういう庭が欲しくてもなかなか手にできない僕が、最近見つけた素晴らしい方法がある。はてなワールドだ。
仕事中はてなワールドをモニタの隅に表示させておくのが、最近の楽しみになりつつある。最初はそんな意図はまるで無かったが、毎日やっているうちにふとそういう要素に気がついた。
ワールドを立ち上げて、毎日適当な場所(例えば昨日は福井県の港の埠頭だった)に立っていると、たまに他のユーザーさんがやってきて回りをぶらぶら歩いて帰っていったり、話しかけたりしてくれる。さまざまなキャラクターで身を装っている生き物が歩いたり話したりしている様子を眺めているのはなかなか楽しい。この楽しさはまさに庭じゃないかと思った。仕事に集中していて返事ができないこともあるけれど、それはそれで構わないのだということが分かったら、随分気が楽になった。気が向いたら、ちょこちょこっと気分転換におしゃべりして、また仕事に戻ればいい。
となりにいつもワールドを表示させておくには、さすがに広いモニタや2台目のパソコンがあった方が良いと思うけど、一度それをやってしまえば、とても気軽に庭を楽しめる贅沢を味わうことができる。本物の庭よりは随分安上がりだ。
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