LASIKの検査を受けてきました。

1月11日に「LASIKを受けてみよう」と決意してから3週間、今日はLASIKの検査に行ってきました。
これまでの経緯

LASIK手術を受けるには、ハードコンタクトレンズを装着せずに3週間過ごさなければいけないということで、この3週間はずっと眼鏡で生活をしながらようやく検査の日がやってきたわけです。(あー長かった)

都内の某医院へ出かけて3時間ほど検査。視力や矯正度数、眼圧、角膜の曲率、角膜の厚さなどを調べてもらい、最後に眼科医に診断してもらいます。

僕の視力、角膜厚は

視力 矯正度数 角膜厚
0.04 S-5.5D 521μm
0.03 S-7.25D 524μm

ということで、やはりかなりの近視。

右目は「S-5.5D」ということで「中等度の近視」ですが、左目は「S-7.25D」ということで「強度の近視」ということでした。

で、この近視の度合いによって矯正に成功するかどうかの確率が随分変わるらしく、見せてもらった資料によると、手術後に視力が1.0以上になる確率は右目が94.0%、左目は88.2%ということでした。つまり、左目は手術をしても11.8%の確率で視力が1.0には達しない、ということらしいです。
眼科医に見せてもらった詳しいデータ(その場で急いでメモった)
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思った以上に視力がうまく回復しない人がいるのだなあ、というのが正直な感想です。

で、肝心の「手術はできるの?」という話ですが、眼科医は少し時間をかけて考えた後に「角膜の厚さも問題ないですし、通常のLASIKかIntra LASIKをお勧めします」と言いました。

LASIK手術は角膜をレーザーで削り取るわけですが、手術後の角膜があまりに薄くなりすぎると角膜の強さが十分でなく、中身(?)が飛び出て来てしまう可能性もあるという話しを読んでいたので、「実際に数字でどれくらい厚みに余裕があるのか教えてください」とお願いしたら、面倒くさそうに眼科医が教えてくれました。

それで、僕の場合の「角膜にどれくらいの余裕があるか」の数字ですが、

現在の角膜厚 矯正のために削る厚さ 残り
521μm 93μm 428μm
524μm 121μm 403μm

となるようです。それで、肝心の「残りどれだけの厚さがあれば安全なのか」という質問をすると、「400あれば大丈夫だから問題は無いですよ」というのですが、問題ないっていっても左目は403μm。たった3ミクロン上回っているだけで「大丈夫だ」とろくな説明もせずに言うのもどうかと思えてきて段々嫌な気分になってきました。

で、一通りの検査が終わって家に帰ってきたのですが、少し角膜の厚さについて調べてみると、

LASIKの場合、角膜上皮と角膜実質を含む150ミクロン程度のフラップを作り、その下の角膜実質をエキシマレーザーで削っていく。医師の説明によると、私の角膜の厚さは両目とも約530ミクロンだ。近視度数から、削るべき角膜の厚さをざっと計算すると110ミクロン程度。「残りの角膜」というのは、手術前の角膜の厚さから、フラップの分と削る分を引いたものを指し、私の場合は530-(150+110)=270ミクロンということになる。「残りの角膜」が270ミクロンというのは、LASIKをすべきかどうか意見が分かれる厚さだという。
 担当医によると、「残りの角膜」が薄い場合、眼球内部の圧力に負けて角膜がぽっこりと飛び出してしまう「角膜突出(角膜拡張症)」という後遺症が起こる可能性がある。この後遺症が出た場合、視力は再び低下する。しかも、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正は難しく、最終的には、角膜移植しか治療手段がなくなってしまう。
 問題は、「残りの角膜」がどれだけ残っていれば問題ないかという絶対的な数字がないことだ。従来は、学会での報告などから「最低でも250ミクロンは欲しい」とされてきたが、これは「250ミクロン以下だったらダメ」という程度のレベルだ。同センターは数年前、経験則から導き出した独自の基準として「320ミクロン以下となる患者にはLASIKをしない」と決めた。海外では「325ミクロン以上残っている患者で、この後遺症が出たケースはなかった」という論文も発表されている。LASIKのフラップ部分は、残りの角膜と完全に融合するわけではないので、強度を計算する時には無視するのだという。

といった意見などもあり、人によっては420ミクロンで意見が分かれるとか、470ミクロン以下では手術しない、という見解すらあるのだと知りました。400ミクロン(フラップの下で250ミクロン)というのは、必ずしも誰もが「大丈夫」と考える厚さではないようです。

今朝は「検査のあとすぐに手術を予約して、来週には眼鏡とおさらばだ」と意気揚々と出かけたわけですが、まあ一生のことですし、今日の医者については結構不信感を持ってしまったので、あまり焦らずに来週くらいにもう一つ別の病院に行ってみようと思います。

また話しが進んだら報告します。

LASIKの検査を受けてきました その2へ続く