アイデアミーティングの形式変更について

はてなアイデア日記で告知をしていますが、はてなアイデアミーティングの今までの形式を変更することになりました。
はてなアイデアが去年の4月から始まって、アイデアミーティングの公開を行ったのが6月、Skypeでリアルタイムに参加できるようにしたのが7月で、その後半年間に渡って基本的に形式を変えずにミーティングを行ってきました。
途中、ミーティングで取り上げるアイデアを事前告知するように変更したり、検討結果のサマリーを告知するようにしたり、各サービスごとにまとめてアイデアを検討するようにしたり、ミーティング参加者を5人程度に絞ったり、1000株に達していないアイデアも取り上げるようになったりと、あれこれ試みてきました。
色々やっていて思ったのは、どうしてもミーティングが盛り上がらないということでした。当初思っていたほどユーザーさんが参加いただく機会も増えず、最後の方はほとんど無い状態でした。ユーザーさんが複数参加されたのは確か1回だけで、それもSkype越しだとそれほど積極的な発言は難しいのが分かりました。
色々とご意見を行って頂けるユーザーさんは大勢いるものの、オフィスタイムにリアルタイムで会話に参加できる方は少なく、ブログやメールなどのテキストベースのコミュニケーションで十分というか、そちらの方が適しているのだと分かりました。
ミーティングを音声公開してリアルタイムの参加も可能、ということで色々な雑誌などにもユニークな会議として取り上げて頂いて来たわけですが、誰もやっていないことだけにまだまだ改善の余地がたくさんあると思っています。
あまり盛り上がらないというのは社内の参加者も同じ。過去のミーティングの音声を2,3聴いて頂ければ分かりますが、参加している開発者はいつもノリノリというわけでは残念ながらありません。
なぜノリが悪くなってしまうのか。
一つには、誰かにあれこれ言われずに自分の作業を進めたい、という開発者の意識があるでしょう。アイデアミーティングが無ければ自分がやっていた作業をどんどん進めることが出来るのに、ミーティングで作業が分断される上に新しいタスクが増えてしまう、ということを諸手を上げて歓迎できるのは少し難しいかもしれません。
もう一つは断りにくさです。「こういう風にして欲しい」と言われたときに断るのはそう簡単ではありません。「それほど必要だとは思わないから」と言っても、要望している人は少なくとも必要だと思っているわけで、そうすると開発者としてはこれは無しだなあと思っている機能について、なんとなくだらだらと議論が続いてしまって、内容は堂々巡り、みたいな事が多かった気がします。
来週からは、この反省を踏まえて各サービスの担当者が自発的に「これは良いアイデアだな」と思うアイデアを取り上げてどう実装するかを開発チームで考える様子をお伝えしていければと思っています。
何はともあれ、いままでアイデアを拾い上げて、アイデアミーティングを取り仕切ってくれたid:kiyoheroはお疲れ様でした。また今後も色々変えながら改善していきましょう。