京都で一緒に働きませんか

はてなの京都オフィスの内装計画もいよいよ大詰めでプランがほぼ固まってきた。4月中旬には内装工事も終わってオフィスが正式オープンできることになった。本社移転発表後はたくさんの採用応募が来ており毎日書類選考に追われている状態だが、改めて今回のはてなの京都への本社移転に伴って、特にサービス開発周辺でこういう人を募集していますということを紹介したい。

サービスクリエイター、ウェブディレクター

まずはサービスクリエイターおよびウェブディレクター。京都新本社の最大のミッションは、既存のはてなサービスを盛り上げながら、次なるヒットサービスを作ることだ。そのまとめ役をするのがクリエイター・ディレクターである。
今のところ両者の違いは、クリエイターは自分でプログラムも書いてプロトタイプや製品まで作ってしまう力がある人で、ディレクターはプログラムは書かないがデザインなどはでき、クリエイターとエンジニアの橋渡しや、開発者のまとめ役ができる人という分担だ。
「次なるヒットサービスを作ってください」と言われても良いアイデアが思いつくかどうかにかかっているのではないかと思われるかもしれないが、この職業を自分の専門として毎日鍛錬をしていれば、やはりアイデアを生み出す確率や、サービスをヒットさせられる可能性は上がっていく。たとえば新しいアイデアを出すために日頃からどういう観察をしていると良いか、アイデアをどのように出し合えば良い結果の出るブレーンストーミングができるかなど、そういうサービスの泉のような部分の試行錯誤にも蓄積が出てくる。そこから次のアイデアを紡ぎ出し、行動に移していく。何度もプロトタイプを作っては、近くの人に使ってもらい、また作り直しながら製品版に持っていく。そういう仕事をする職業である。
一発まぐれ当たりのヒットサービスが出れば良い、というのではなく、プロフェッショナルとして常にこの仕事で一定の成果を出し続けるのは容易なことではないが、やりがいのある職業だ。

エンジニア、デザイナー

クリエイターやディレクターと一緒に実際にものづくりを進めるのがエンジニア、デザイナーの仕事である。Perl,Javascript,Flash,HTML,CSSなどに精通し、質の高いものづくりを進めていく。
現在はてなでは2人か1人という少人数で小さなチームを作り、そこにかなりの裁量権を与えて、自発的な創造性を最大限発揮しつつ、全体的な方針と整合性を取って開発ができる体制を目指している。そのために必要なのは、「考える力」と、「会話能力」だ。エンジニア、デザイナーとしての基礎能力が必要なのは言うまでもない。
クリエイターやディレクターが決めたことをただそのまま実行するのではなく、たとえばプロジェクト1の主担当がAさん、副担当がBさんと決め、基本的にこのAさんとBさんで話し合いをしながらどんどん作業を進めていく。何かを勝手に作ったからと言って怒られることは無い。他人の作ったものをコピーしただけではあまり評価されなかったり、近くに居る女性社員に使ってもらって使えなければやり直しになることはあっても、自ら工夫をして頭を絞った部分は最大限評価される。
さらにBさんはプロジェクト2の主担当で、副担当はCさん、というように、各自が自分の主担当を持ちながら、他プロジェクトの副担当になるような体制になることが多い。
各チームが作っているものがばらばらにならず、それぞれの枝がうまくつながって全体として一つの木を作るために行う作業が毎朝のミーティングである。出社直後に立ってミーティングをし、各チームのプロジェクトの進捗を報告する中で、お互いのプロジェクトを調整していく。どのように考えて制作をしたのか、どこをどのように工夫したのか、他人が発表している内容に問題があると感じたとすればそれはどの部分でどういう理由なのか、どのように改善すれば良いと思っているのか、そうした内容を正しく言葉にすることでようやく質の高い議論が可能となり、製品の質を上げることができる。このミーティングでは新しいアイデアが生まれることも多く、その場で大まかな仕様が決定し、その日に実装が行われるといった事も多々ある。感情的になったり、威圧的になったり、自分の本心をうまく言葉にできなかったりでは、こうした議論にはなかなか参加できない。そんな会話能力が必要となる。
ここで質の高い会話ができるからこそ、その他の時間で多くの自由を獲得し、自らの創造性を最大限発揮できるのだし、そうした状態が理想だと考えている。

アルバイト、インターン

京都オフィスでは学生などのアルバイトも積極的に採用していきたい。経験や国籍は関係なく、若い視点で斬新なアイデアをもたらしてくれる人、一緒に何か面白いものを作ってやろうと思えるような人にぜひ来て欲しい。はてなでは、社員とアルバイトの職務上の区別はあまり設けておらず、能力と結果があればどんどん責任のある仕事を任せている。また昨年はシリコンバレーで2週間ほどインターンをしたが、そうした取り組みも構想している。

ということで

ということで主に僕が担当しているサービス開発に関わる職業について紹介したが、その他の職種も求人情報ページで案内しているので参照頂きたい。
インターネットがこれから10年、20年と時間が経つうちに人々の生活にどんどん入り込んでいくのは確実だと思っている。50年後に振り返れば、インターネットがパソコンと携帯からしかアクセスできなかったなんて信じられない、と思うようになるだろう。
そういう大きな時代の変化の只中で、未来の人間の生活を思い浮かべながら、自分たちの手で世の中の仕組みを作ってやろうと思える仕事ができるのは幸せな事だ。
今のインターネット、今のはてなを見てその未来を予測するのは難しいかも知れないが、そういう事をこの会社でやっていきたいと考えている。
ぜひはてなで一緒に働きましょう。