アラン・ケイ

jkondo2003-01-29

パソコンの父といわれるアラン・ケイ氏が京都で講演をするというので、国際交流会館に話を聞きにいった。

これまでの歴史を振り返りながら、彼が現在取り組んでいるプロジェクト(Squeakによる教育や3D空間でのコラボレーションなど)を実践を交えながら紹介する内容だったが、一番印象に残ったことは何かと言うと、少々オーバーに表現すると人間は素晴らしい生き物だということだ。

国境を越えた横方向の視野の広さ、古代ギリシャ時代との対比を交える後ろ方向の視野の広さ、そして数十年先の世界を見据える前方向の視野の広さ、そして彼個人の活動の幅の広さ。圧倒的に広い視野の上に立った彼の話を聞いていると、人間の進化がいかにダイナミックで、そして人間がいかに価値のある生き物であるかということを考えずにはいられない。

Squeakによる教育は、主に小学生を中心に取り組まれているようだが、彼の活動の根底には、道具を使い、人間の持つ価値を最大限に引き出そうという目的があるように感じる。そういう未来は、僕自身も素晴らしいと思うし、そんな世界の実現のために少しでも役割を果たす事ができればと思った。